1954-04-16 第19回国会 衆議院 法務委員会 第41号
最近は経済情勢の関係からインフレ措置のために高金利政策に転ずる必要があるという意見も出ているのでありますけれども、一方には高金利にすれば当然コストが高くなるという意味で、物価の面には逆の作用を起す面もある。全体的に日本の経済を再建して行く方向からいうならば、私はやはり金利というものをそうむやみに上げて行くべきものではないと考えるわけであります。
最近は経済情勢の関係からインフレ措置のために高金利政策に転ずる必要があるという意見も出ているのでありますけれども、一方には高金利にすれば当然コストが高くなるという意味で、物価の面には逆の作用を起す面もある。全体的に日本の経済を再建して行く方向からいうならば、私はやはり金利というものをそうむやみに上げて行くべきものではないと考えるわけであります。
年末には三千四百五十億でやれなかつたものが、それをインフレ措置という名のもとに、その預託の引揚が三百億もされて参りましたならば、これは年末に向つて手形不渡りというものは激増するものと思う。手形というものは、これは申し上げるまでもなく企業の生命線であつて、不渡りを出せば銀行の金融がつかなくなる、みずからの自殺行為になるわけです。
それで若しこのインベントリーを少くし、或いはやめろという意見もあるのですけれども、若しやめたら、他方でやめただけのインフレ措置を講じなければこれはやめられない。そういうことで、どうもこれを減少したり何かする場合、他において金融上どういうインフレ措置を講ずるかという御質問をしようと思うわけです。
殊にインフレ措置というのが第一の条件というふうに承わつておりますけれども、最近の日本のインフレというものは、一応まあ大臣はデイスインフレと言われましたが、昭和二十四年から二十五年にかけては大きなデフレ傾向を帶びたものであります。
尚私の考えている大きな点は、生産を再開して、貿易を振興することにいたしましても、今日のごとく、カロリーを割つたところの食生活の事情の下におきましては、労働方面の意欲も高揚いたしませんし、又すべての点において経済混乱を招いて來る、インフレ措置に対しても私は永久に解決ができないと、かような点を重要視いたしまして、特に主食の点につきましては、私は省くことにしなくてはならないという説を強く主張したのであります